今年は親鳥とヒナがいた

毎年、夏になると玄関にある巣に帰ってくるツバメがいます。この年もいつものように帰ってきました。いつも他のツバメより数週間遅れて帰ってくるツバメで、「帰ってこーへんなぁ。もうこーへんのかなぁ。」と言いながら長女も待っていました。やっと、帰ってきてくれてしばらくすると元気なヒナの鳴き声が聞こえるようになりました。

今年も無事ヒナが産まれてよかったと安心していました。「じーっと見たり、ずっと玄関におったらツバメさん、赤ちゃんにエサあげへんようになるから気をつけてね。」と言っていたので、遠くから観察するのが日課になっていました。その日も仕事が終わって、保育園に迎えに行って車で帰ってくるとなんと玄関の前に潰れて落ちてしまった巣がありました。

絶叫して泣きだしてしまいました。ヒナも探してみたものの姿がありませんでした。きっとヘビか猫に襲われたのだろうと諦めていました。主人が帰ってきてそう伝えると「なんか声が聞こえる。」と言って探し出しました。すると玄関の外に置いてあった遊具の後ろにヒナが4羽隠れていました。

遊具をどけると元気よく鳴き出し、親鳥も戻ってきてはその近くで飛び回り出しました。このまま置いとくわけにはいかないと思い、板で巣があったところを補強してちいさなカゴを置き、その中に潰れた巣をしきつめました。そしてヒナを捕まえてその中に入れました。

1羽だけ、とても元気がよくあっというまに逃げてしまい、見つけることはできませんでした。その日は親鳥も夜になるとどこかへ行ってしまい、帰ってこなかったらどうしようと思っていました。

すると朝早くから元気な鳴き声が聞こえ、見てみると親鳥がエサを与えていました。その様子を見て誰よりも喜んだのが長女でした。そして、長女の靴の中に昨日逃げたヒナ1羽がいるのを見つけ、無事4羽とも元に戻すことができました。ヒナたちが巣立って行ったのを見て、長女は寂しそうにしていましたが、とても喜んでいました。

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